AIへの頼み方を整える、目的・条件・例の書き方

AIの答えがほしい形にならないときに、目的、条件、例を分けて伝える方法を説明します。短い依頼から修正する流れを、架空の入力例で紹介。答えの確認点や、条件を足しすぎたときの整理方法まで、初心者向けに扱います。

執筆: にこぽ

AIに「いい感じに書いて」と頼んだら、思っていた雰囲気と違う文が返ってきた。そんなときは、言葉選びの上手さよりも、相手に渡した材料を見直すと手がかりが見つかります。

にこぽがここで紹介するのは、特別な決まり文句ではなく、目的、条件、例を分ける方法です。入力文だけで答えの正しさが保証されるわけではありませんが、どこを直したいのかを伝えやすくなります。

この記事の3行まとめ

  1. 何に使うかを一文で伝えます。
  2. 困っている点に合わせて条件や例を足します。
  3. 頼み方と答えの正しさは別に確かめます。

まず「何に使うか」を一文で伝える

「文章を書いて」だけでは、案内なのか、感想なのか、自分用のメモなのかが伝わりません。用途が違えば、必要な内容や言葉の丁寧さも変わります。

例えば、架空の集まりの案内なら「初めて参加を考えている人に向けた、読書会のお知らせ」と伝えられます。読む相手についても、具体的な個人の情報ではなく、文章を読む場面を示せば十分です。

架空の読書会の案内文を作ってください。
初めて参加を考えている人が読むお知らせです。
本を持ち寄ることと、見学もできることを伝えたいです。
日時や場所は未定です。

この段階では、文章の長さなどを細かく決めなくても構いません。目的と材料を先に揃えると、次に何を足すべきかが見えます。

条件は、困っている点から足す

答えが長いなら長さ、堅いなら語調、探しにくいなら形式を指定します。条件をたくさん書くことより、今の困りごとに合う条件を選ぶことが大切です。

長さと形式を指定する

「短く」だけでは、自分が想定した長さとずれることがあります。「見出しと短い本文」「三つの箇条書き」など、見た目の形も一緒に示す方法があります。

見出しを一つ、その下に短い段落を二つ付けてください。
一つ目の段落で内容を伝え、二つ目で見学について説明してください。
未定の日時と場所は、未定のままにしてください。

指定した数や形になっているかは、返答を見て自分で確認します。文字数の条件を入れた場合も、指定した長さになっているかは、返答を見て自分で数えます。提出先などに厳密な条件があるなら、別に数える工程が必要です。

変えてよい範囲を指定する

元の文章を直す場合は、「全体を書き直す」のか「誤字だけ直す」のかを分けます。頼んでいない変更が多いときは、範囲が広すぎないかを見直します。

次の文章の誤字と句読点だけを直してください。
言葉の選び方や文の順番は変えないでください。
直した箇所を、本文の後に箇条書きで示してください。

原文を添える前に、入力してよい内容かの確認も必要です。所属先の文章や、相手から届いた私的な文面は、そのまま練習材料にしないようにします。

好みを伝えるには、短い例を添える

「親しみやすく」「自然に」といった言葉は、人によって受け取り方が違います。自分で作った短い例を示すと、言葉の調子を伝える手がかりになります。

文の調子の例は「気になる本を、一冊持ち寄る会です。」です。
このくらい落ち着いた言い方にしてください。
例の文をそのまま繰り返す必要はありません。

例は内容をまねてほしいのか、雰囲気だけ参考にしてほしいのかも書きます。区別がないと、例にある条件まで新しい文章へ持ち込まれることがあります。

他人の長い文章をそのまま添えるより、自分で作った短文のほうが、何を残したいかを説明しやすくなります。例を渡しても好みに合わない場合は、気になった単語を一つ挙げて調整します。

答えを見て、一度に一つ直す

返答が想定と違ったら、「違います」だけでなく、何を残し、何を変えるかを伝えます。目的まで変える必要がなければ、元の条件を保ったまま修正できます。

見学についての説明は残してください。
「にぎやか」という言葉だけ、落ち着いた言葉に変えてください。
内容の追加はせず、候補を二つ示してください。

修正後は、直したい箇所以外が変わっていないかを見ます。候補のどちらも合わないなら、一部分を自分で書き換えても構いません。出力を全部採用する必要はありません。

やり取りが長くなり、条件が食い違ってきたときは、現在必要な条件を手元のメモに集め直します。そのメモを新しい依頼として使えば、途中で取り下げた条件が混ざっていないかを確認しやすくなります。

条件が多くなったら順番を決める

短さと詳しさなど、同時に満たしにくい希望があるときは、どちらを優先したいかを示します。例えば「短さを優先し、詳しい説明は別の欄に分ける」と伝えられます。条件を足すだけでなく、今は不要になった条件を外すことも、依頼の整理になります。

頼み方と、答えの正しさは別に確認する

目的に沿った形の文章でも、事実が正しいとは限りません。具体的な名称や日付が出たら、渡した材料にある内容か、別に確認が必要な内容かを分けます。

不明な内容を作ってほしくない場合は「分からない点は質問してください」と添える方法があります。ただし、その一文だけで誤りがなくなるわけではありません。出力の点検は残ります。

目的を一文で示し、困った点に合う条件を足し、短い例で調子を伝える。最後に材料と答えを照らすところまでが、頼み方を整える一つの流れです。

この記事について

入力例や文例は説明用です。特定のサービスを使った体験談ではありません。本文確認日は原稿と表示の編集確認日です。個別サービスの仕様・料金・利用条件を確認済みとするものではありません。