AIで文章を整えるときの、残したい言葉の伝え方

AIに文章を直してもらうと、自分の言葉が消えたように感じることがあります。直す範囲、残す表現、変更理由の伝え方を入力例で紹介。原文と修正案を並べる見直し方を先に説明し、文章表現を学ぶ補足の選択肢にも触れます。

執筆: にこぽ

読みやすくしたくてAIに文章を渡したら、丁寧だけれど自分の文とは違うものになった。そんなときは、直す範囲が広すぎたのかもしれません。「整える」という頼み方には、誤字を直すことも、全体を書き換えることも含まれます。

にこぽのへやでは、自分の言葉を残すために、変更してよいところと残したいところを先に分けます。ここにある文章と修正の流れは、説明用の架空の例です。特定の道具の使用経験を示すものではありません。

AIに文章を頼むと、書いていない体験が足されてしまうことがあります。にこぽも実際にそうなったことがあります。自分の体験として残したい部分は、先に「ここは変えないで」と伝えておくと守りやすくなります。

この記事の3行まとめ

  1. 直す前に原文を別に保存します。
  2. 残したい言葉と変更の範囲を伝えます。
  3. 意味・語調・読みやすさを順に見直します。

最初に原文を別に残す

修正を始める前に、元の文章を手元に保存します。変更後の文だけを見ると、意味が変わっていても気づきにくくなります。原文と修正案を分けておけば、必要な部分だけ戻せます。

練習には、自分で作った短い文を使います。他人から届いた私的な文章や所属先の資料を、そのまま渡す必要はありません。実際の文章を扱う前に、入力してよい情報かを確認します。

練習用の原文です。
「今日は本を少し読めた。ちょっとだけでも、進むとうれしい。」
誤字と句読点だけを確認してください。
言葉の選び方と文の順は変えないでください。
直す必要がなければ、そのように伝えてください。

直すところがない、という返答も一つの結果です。提案を出してもらうためだけに、変える必要のない言葉まで変更しなくて構いません。

「残したい言葉」を具体的に示す

自分らしさを残してほしい、と頼むだけでは、何を大切にしているか伝わりにくい場合があります。気に入っている言葉や、文章の調子を具体的に挙げます。

上の例なら、「ちょっとだけでも」という言い方を残したい、と指定できます。くだけた言葉をすべて丁寧にすると、元の小さな喜びが別の印象になるかもしれません。

「ちょっとだけでも」は残してください。
日記のような落ち着いた調子を保ちたいです。
意味を足さず、読みにくい箇所があれば一か所だけ提案してください。
変更した理由も短く付けてください。

残す表現は多すぎなくても十分です。まず一つ指定して、ほかの部分がどのように変わるかを見ます。自分が好きだと感じる言葉をメモしておくと、次の依頼でも説明しやすくなります。

修正は小さな範囲から試す

文全体を書き換える前に、「長い文を分ける」「同じ言葉の繰り返しだけを見る」と作業を絞れます。直す目的が分かれていれば、変更が必要だったかも判断しやすくなります。

例えば「少し」「ちょっと」が近くにあっても、繰り返しを残したほうが好みに合うことがあります。重複があるという指摘と、それを直す判断は別です。

同じ意味が近くで繰り返されている箇所を示してください。
書き換えはまだしないでください。
残した場合と直した場合で、印象がどう変わるか説明してください。

説明を読んでから、変更するかを決めます。提案に納得できなければ、原文を残す選択ができます。AIが示した理由も、自分の意図と合っているかを見直す対象です。

原文と修正案を並べて確かめる

無料で使える手元のメモ帳や紙でも、比較の作業はできます。左に原文、右に修正案を書くように分け、変わった言葉へ印を付けます。AIを追加で使わなくても進められる見直し方です。

見る順番は、意味、語調、読みやすさにすると整理しやすくなります。最初に、書いていない感情や出来事が足されていないかを見ます。次に、丁寧さや距離感が読み手に合うかを考えます。最後に、声に出してつかえる箇所を探します。

「少し読めた」が「読書を習慣にできた」に変わっていたら、元の文より広い内容になっています。前向きな表現でも、材料にない事実は採用しないようにします。

変更点の一覧を頼む場合も、原文と見比べて漏れがないかを自分で確かめます。短い文章から始めると、提案の中で使いたい部分を選ぶ練習になります。

文章表現をもう少し学びたい場合の補足

ここまでの練習で、自分の文を残したまま調整することはできます。文章を使う機会が少ない場合や、今の見直し方で足りている場合は、追加の教材を用意する必要はありません。

同じ悩みが続き、文の順序や言葉の選び方を体系立てて学びたいなら、書籍も選択肢になります。手元の本や図書館の資料、利用条件に合う公開資料を先に調べる方法もあります。

自分が書きたい文章と題材が離れている本や、読み進める負担が大きい本は、今の目的に合わないこともあります。購入を考える場合は費用負担を確認し、返品や取消ができるとは限らないため、購入先の公式案内で条件を確かめてから申し込みます。定期契約が関わる提供形態なら、更新と解約の条件も別に調べます。

残す基準を自分の言葉にする

見直した後には「この言葉は残した」「事実が増えたので戻した」といった判断を短く記録できます。完成文だけより、自分が何を大切にしたかが残ります。

自分らしさは、全部を書き直さないことで守れる場合があります。原文を保存し、変更の範囲を絞り、意味と語調を比べる。その順序が、提案を受け取りながら自分で文章を選ぶ土台になります。

この記事について

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