1. 先に結論

仕事で生成AIを使う前は、便利そうな機能から試すのではなく、確認する順番を決めることが大切です。

  1. 会社のAI利用ルール
  2. 利用するAIサービスの許可
  3. 今回入力する情報
  4. AIの回答を人が見直す方法
  5. 重要な内容を確かめる元資料

2. まず会社のAI利用ルールを確認

会社や組織によって、生成AIを使える業務、申請方法、扱える情報、確認する担当者は異なります。最初に、社内ポータル、情報セキュリティ規程、生成AIの利用ガイドなどを探します。

ルールが見つからない場合や意味が分からない場合は、上司、情報システム部門、セキュリティ担当など、会社が定める窓口へ確認します。「禁止と書かれていないから使ってよい」と自分だけで判断しません。

3. そのAIサービスを仕事で利用してよいか確認

次に、会社が業務利用を認めているAIサービスかを確認します。同じサービス名でも、個人アカウントではなく会社指定のアカウントや契約、決められた設定でのみ利用できる場合があります。

機密情報を入力しなければ、どのAIを仕事で使ってもよいわけではありません。利用するAIサービス、アカウント、連携機能などが会社の許可範囲に入るかを先に確かめます。

4. AIへ入力してよい情報か確認

サービスが許可されていても、今回の情報を入力してよいとは限りません。入力する内容に、次の情報が含まれていないかを確認します。

  • 顧客情報
  • 個人情報
  • 社外秘
  • 未公開情報
  • パスワード・認証情報
  • 契約上外部共有できない情報

会社名が含まれているだけで一律に不可と決めるのではなく、会社の情報区分、契約、利用ルールに従います。入力情報の詳しい注意は、AIに入力してはいけない情報と入力前・出力後の基本で確認できます。

5. AIの回答をそのまま成果物にしない

入力だけでなく、AIが出した内容の確認も必要です。読みやすく整った文章でも、事実と違う内容や、元資料にない説明が混ざることがあります。

AIの回答をそのまま成果物にしないことを基本にし、下書きや確認項目の候補として受け取ります。目的に合うか、相手に誤解を与えないか、人が見直します。理由を知りたいときはAIはなぜ間違える?もあわせて読めます。

6. 数字・仕様・出典・固有名詞等を再確認

仕事で使う前に、特に次の部分へ印を付けるつもりで確認します。

  • 数字
  • 型式・仕様
  • 日付
  • 固有名詞
  • 引用・出典
  • 法令・規格
  • 顧客へ提出する内容

重要な内容は、公式資料、社内資料、契約書などの原典へ戻って照らし合わせます。別のAIに聞くだけでは確認になりません。具体的な手順はAIの答えが正しいか確認する方法で説明しています。

7. 判断に迷った場合は会社側のルールを優先

情報を伏せればよいか、社外向けの文に使ってよいかなど、判断に迷う場面はあります。そのときは自己判断で範囲を広げず、会社のルールと担当者の案内を優先します。

8. 仕事で使う短い具体例

次の例でも、会社のルールと利用サービスの許可を確認してから使います。

社外向けメールを整える顧客名や案件情報をそのまま入力する前に、会社ルールと入力してよい内容かを確認します。必要なら、許可された方法で仮の名前や一般的な状況へ置き換えます。
会議メモを要約する個人情報・機密情報や未公開の内容が含まれていないか確認します。会議メモを扱えるサービスと情報区分かも別に確かめます。
Excelの式を相談する実データを貼らず、架空の列名やサンプル値へ置き換えて相談できる場合があります。置き換えで利用可能になるかも会社のルールを優先します。

どの例も「これなら必ず安全」とは限りません。会社のルールを優先してください。

9. 利用直前チェックリスト

入力欄へ文章を貼る前に、5項目を順番に見ます。

10. 関連する安全記事・仕事での使い方へ

確認の順番が分かったら、必要な部分をもう少し詳しく読めます。

生成AIそのものから確認したい場合は、生成AIとは?できること・苦手なことへ戻れます。