まずは、下書きを作って自分で確かめる
プレゼン資料は、先に見た目を整えるより、誰に何を理解・判断してほしいかを決めるところから始めます。AIには各スライドの役割と話す順番を、文章で提案してもらいます。
ここでいう構成案は「何枚目に何を伝えるか」のメモです。チャットに頼めば完成したスライドファイルが自動でできる、という手順ではありません。
できあがるもののイメージ
目指すものは、スライドごとの見出し・伝える一文・話す要点・時間の目安です。短い3分の発表なら、相談したいこと、提案の中身、決めたいことの3枚に整理する例から試せます。枚数は練習の条件で、どんな発表にも合う正解ではありません。
試す手順は3ステップ
使えるチャットAIを開き、新しい会話の入力欄を用意します。画面の開き方が分からない人は、AIとの最初の会話から始めてください。このページの手順はチャットで下書きを作るもので、外部サービスの操作を任せるものではありません。
- 聞き手と制約を決める。聞き手がすでに知っていること、聞いた後にしてほしいこと、発表時間、資料の材料をメモします。事実と未決定の提案を分けます。
- コピー・置換・送信する。下の[聞き手]・[目的]・[分数]・[枚数]・[材料]を安全な内容に置き換え、AIに送信します。
- 順番と時間を確かめる。元のメモと比べ、要点を一つずつ修正します。採用する構成を自分で決め、普段の資料作成ソフトに移して図や文字を整え、声に出して時間を測ります。
コピーして使うお願い文
下のお願い文をコピーし、[ ]・[ ]の入力欄を自分の材料に置き換えます。最初は、次の説明用の入力例にある架空の材料で試してもかまいません。
次の条件で、プレゼン資料の構成案を作ってください。 聞き手:[誰に話すか] 目的:[聞いた後に理解・判断してほしいこと] 発表時間:[分数]分 スライド数:[枚数]枚 材料:[公開してよい、確認済みの事実・提案・出典] 各スライドについて、見出し・伝える一文・話す要点・時間の目安を示し、時間の合計を発表時間に合わせてください。 事実と提案を分け、材料にない数字・成果・引用は作らず、未確認点を[確認]に残してください。完成ファイルではなく、文章の構成案だけを作ってください。
同じお願い文はプロンプト集の「聞き手から考えるプレゼン構成」にもあります。
入力・出力の例(説明用の作例)
以下は説明用の架空の作例で、実際のAI出力・性能の実測ではありません。同じ文を送っても同じ返答になるとは限りません。
入力例(実測ではありません)
説明用の作例・実測ではない入力です。聞き手:読書会の運営メンバー/目的:次回の進め方の提案を検討してもらう/発表時間:3分/スライド数:3枚/材料:未決定の提案「本の紹介の後に質問の時間を設ける」、効果は未検証、各枠の長さは未定。
出力例(実測ではありません)
説明用の作例・実測ではない出力です。 1枚目「今回相談したいこと」/一文:次回の進め方の提案です。/要点:まだ決定していない案を示す。/45秒 2枚目「紹介の後に質問時間を」/一文:本の紹介の後に質問の時間を設ける案です。/要点:期待する効果は未検証、各枠の長さは[確認]。/90秒 3枚目「みんなで決めたいこと」/一文:採用するかと各枠の長さを相談します。/要点:意見を募り、決定は運営メンバーで行う。/45秒 発表時間の目安:合計180秒(3分)。[確認]当日の進行時間と参加人数。
ここを自分で確認する
例では「紹介の後に質問時間を設ける」のは提案で、決定事項でも成果でもありません。効果を「満足度が上がった」などと書かないことを確認します。45+90+45秒=180秒の目安ですが、実際に3分で話せるかは声に出して確かめます。この3分は発表時間で、読書会当日の進行時間とは別です。
うまくいかないときの直し方
- 内容を詰め込みすぎる:「1枚につき伝えることを一つ、要点は二つまで」と頼み直します。
- 聞き手には難しい:「初めて聞く人にも分かる言葉で、専門用語は短く説明して」と返します。
- 時間が超える:実際に話して測った時間を使い、重複を削ります。時間の目安をAIが書くだけでは収まりません。
- 根拠のないグラフを勧められる:データがなければ作りません。提案の手順を図にするなど、手元の材料で表せる形を選びます。
そのまま追加送信する例:「2枚目の要点を二つに絞ってください。未検証の効果を成果のように言わず、時間の合計は3分にしてください。」
使う前に確認すること
練習には秘密を含まない架空の情報を使います。個人情報・機密・公開前の仕事の資料は、そのまま入力しません。業務なら組織のルールと許可を先に確認し、迷う材料は入力せず担当者に相談します。仕事でAIを使う前の確認も参照してください。
利用するサービスのデータ設定も確認します。たとえばChatGPTの公式案内では、学習への利用と会話履歴の扱いは別です。設定を変えることと、その資料を入力してよいことを混同しないでください。入力前・出力後の安全確認を先に決めておきましょう。
- 聞き手の前提知識と発表の目的に合う順番か確認する。
- 数字・引用・画像・グラフは、元の資料、出典、利用条件を自分で確認する。
- 予定と実績、提案と決定事項を混ぜない。架空の成果で説得力を作らない。
- 発表時間の合計を確かめ、読み上げ、切り替え、必要な質疑の時間を含めて自分で調整する。
- 文字の大きさや図の見やすさは、資料作成ソフトと実際の表示で仕上げる。
次に試す小さな一歩
3枚の見出しだけを順に読み、話の流れがつながるか確かめましょう。材料が長すぎるなら長文の要約、提案そのものが固まらないならアイデア出し・壁打ちへ戻ると、次に整理することが分かります。